リラ冷えの街 サッポロ
「リラ冷え」。なんと素敵な言葉でしょう。
丁度今頃、 5月下旬から6月の上旬の北海道は、暖かくなったと思ったら急に冷え込ことがあります。
それが「リラ冷え」という言葉なのです。リラはフランス語でライラックのことです。
ライラックは、札幌市民にとってはなじみの深い木です。大通り公園ではライラック祭りが毎年5月下旬に開催されています。
札幌~旭川間のL特急もライラックという名前です。
「リラ冷え」と云う言葉を創ったのは、榛谷(はんがい)美枝子さんという北海道出身の俳人なのです。1960年に詠まれた句の冒頭に使われているそうですがその句は知りません。
リラの花が咲いた頃肌寒かたことから、「リラ冷え」を生み出したということだそうです。
しかしこれを広めた立役者は作家の渡辺淳一さん(上砂川出身)。1971年の著書「リラ冷えの街」で一気に広まっていきました。この小説は、6月のまさにリラの季節、男女の愛を描く物語です。
大通り公園の「ライラックまつり」は終わりましたが、白石区の川下公園には200種を超えるライラックがほぼ8分咲き。
知名度は低いが、花の見事さは大通り公園の比ではない。
ここを見ないでライラックを語ることは出来ない。
by gandeji2
| 2007-06-01 19:14
| 野の花